防錆包装材 シールピール AR-1 は 弊社が独自に開発したゴム系の保護材です。


シールピールAR-1とは
シールピール AR-1 とは スチレン系ゴム樹脂(SBR)に防錆油と数種の添加剤を
加え、高温で加工した熱溶融型のゴムコンパウンドで、液状にして使用する防錆剤です。
150~160℃の温度で溶融した液状のプラスチックの中に、5~10秒間、物品を浸漬
(ディッピング)してゆっくりと引き上げると、光沢のある透明なフィルムを形成して
完全に形状通りの防錆包装が出来ます。



シールピール AR-1は、空気を完全に遮断し更に 衝撃を吸収し、優れた 耐水性の
防錆膜は外部に対して油分の抽出が少ないのでパッケージの箱や周囲を 汚しません。
シールピール AR-1の弾力性を有する防錆膜は、必要な時、いつでも簡単に指先で
つまんで、容易に剥げます。
はがす時は、被膜の一部をつまんで縦方向に引張ると簡単に裂け目が出来て膜が
取れます。


従来品のシールピールに比べ経済性に優れ、精密部品、機械・自動車部品、切削工具、
測定工具等の防錆やキズ防止・刃損・磨滅に欠かせぬ保護剤として使用されています。


●
|
早く融けるので、すぐに多数の物品を一度にまとめて効率よく、速く防錆処理できる。 |
●
|
簡単な浸漬作業で多くの人手を必要としない。 |
●
|
光沢のある透明なフィルムは物品の点検・刻印の解読が可能です。 |
●
|
保管後や必要時に、非常に簡単に指先でつまんで剥すことができる。 |
●
|
従来タイプより、速く溶け溶解時間の短縮、低い温度(150℃)で作業が可能。 |
●
|
弾力性のある保護膜なので輸送時に緩衝材なしでも破損を防止できる。 |
対象物品・・・・・金属部品全般の防錆保護


成分名 |
対象成分の特徴 |
SBR系ゴム樹脂 |
FDA認可品 |
純パラフィン系オイル |
高度精製オイル |
粘着付与剤 |
水添石油樹脂 |
非汚染性酸化防止剤 |
FDA認可品 |
商 品 名 |
AR-1 |
AR-2 |
条 件 |
外観 |
青色透明固体 |
黄色透明固体 |
|
比重 |
0.90 |
0.91 |
|
軟化点 |
65℃ |
85℃ |
|
引火点 |
220℃ |
220℃ |
クリーブラント開放式 |
使用温度 |
150℃~160℃ |
170℃~180℃ |
温度調整器付を使用 |
硬化時間(指触乾燥) |
30秒~ 60秒以内 |
|
可剥性 |
残存部分がなく容易に1枚になって剥がれる。 |
腐食性 |
Fe.Al.Cu 錆の発生を認めない |
耐循環暴露による |
引張り強さ |
2.5×9.806(N)以上 |
4.0×9.806(N) |
|
伸び |
1100% |
400~500% |
|
比熱 |
160℃ 2.37KJ/Kg .k |
JIS K 7123 |
荷姿 |
5kg箱 ・ 25kg箱 |
特注品に付き100kg
から受注生産 |
|

AR-1 青色 AR-2 黄色
商 品 名 |
AR-1 |
AR-2 |
SP-25 ・ ED-7 ・ SD-3/A |
Type |
タイプ 3 青色 |
タイプ 3 黄色 |
タイプ 1 |
樹脂名 |
SBR系合成ゴム |
SBR系合成ゴム |
セルロース(繊維) |
使用温度 |
150℃~160℃ |
170℃~180℃ |
180℃~190℃ |
フイルム表面 |
油のにじみ、ほとんどなし |
油のにじみなし |
油のにじみあり |
樹脂の分解性 |
分離しづらい |
分離しづらい |
60時間で分離 |
剥がしやすさ |
非常に簡単 |
非常に簡単 |
少し硬い |
溶解中の臭気 |
限界を超えるとゴム臭 |
わずかにゴム臭 |
油の特有の臭い |
使用限界の判断 |
加熱後24時間以内 |
加熱後48時間以内 |
60時間後、油が浮いた時 |
防錆効果 |
大きい |
大きい |
大きい |
外観形状 |
弾性のゴム板状 |
弾性のゴム板状 |
インゴット状プラスチック |
耐水・耐衝撃性 |
優れている |
非常に優れている |
優れている |
耐寒性 |
-30℃ |
-30℃ |
-20℃ |
耐熱性 |
60℃ |
80℃ |
100℃ |
※ ARの防錆試験は日本防錆技術協会のデーターを基にしております。
消防法の危険物品ではありません。
消防法 非危険物 |
火災予防条例 指定可燃物 可燃性固体 |
PRTR法 第1種・第2種 |
非該当 |
RoHs規制 |
非該当 |
PFOS規制 |
非該当 |
REACH(対象リスト205物質)
第12次追加対象6物質 2014年12月17日
第13次追加対象2物質 2015年 6月15日
第14次追加対象5物質 2015年12月17日
第16次追加対象4物質 2017年 1月12日
第22次追加対象4物質 2020年 1月16日 |
非該当 |
JIG 101 Ed.4.0 表-A |
非該当 |
前処理
物品に油分、ゴミ、指紋などの汚れ等が付着していると、錆発生の原因となり
ますので、浸 漬作業前に必ず指紋除去剤(シールコート85)や洗浄剤等で
汚れを落として下さい。
タンクの中に入れる 浸漬して引き上げる 60秒で防錆膜硬化
100℃で30分位加熱
150℃~160℃で30分位加熱


ご 使用になる時又は保管後に 簡単に可剥出来ます。
被膜の剥し方:被膜の一部をつまんで縦方向に引張ると簡単に裂け目が出来て
取れます。

作業にあたって以下の温度を守って下さい。
作業適正温度 150℃~160℃
AR-1を溶かす際は、温度コントロールの付いた電気式溶解タンク・容器を使用して下さい。
溶解タンクのサーモスタットを150℃にセットしてシールピールブロックを9分目になるよう入れます。
未溶解物が完全に溶けるまで1時間から 2時間位要しますのでフタをしたままの状態で待ちます。
(溶解にかかる時間は容器の大きさ、容量によって異なります。)
部品を保護する前に、溶けた溶液を金属棒でゆっくり攪拌してシールピール溶液が均一になる
ようにして下さい。(溶液の状態確認のため)
溶液中の泡が消え安定している状態になったら物品をその中に入れ、5~10秒位してから引き
上げます。厚みを必要とする時は繰り返し浸漬作業を行うか、温度を10℃下げます。
数回浸漬作業を行なうと、垂れを切ったところの液面に気泡が発生しますので気泡を避けて浸漬を
行なって下さい。
溶解中に液面から白煙が多く出ている時は過熱状態ですので、160℃以上を越えないように
時々、液温度とサーモスタットを温度計でチェックして150~160℃に戻してご使用下さい。
簡単作業 :小型の切削工具の場合は市販の電気フライヤーでも使用可能です。
150~160℃の液温にして ゆっくりと引き上げ 60秒位で防錆被膜形成
5~10秒浸漬する 垂れを切る あとで簡単にとれます

溶解槽で24時間以上、AR-1を加熱すると徐々に変色してきますので溶解したらできるだけ速く
浸漬作業を行い使い切ることをお勧めいたします。
溶解したAR-1は合計加熱時間、24時間以内に使用しなければなりません。
(1日8時間加熱として3日以内あるいは3回位でに使いきって下さい。)
使用しているうちに液面が下がってきますのでシールピールを補充して老化を遅くします。
また浸漬作業のない時には加熱しないようにして下さい。 160℃以上越えて
溶解するとゴム樹脂の臭気が強くなり、熱老化により被膜にベタツキが出て被膜強度が
著しく低下します から注意して下さい。
使用限界に達しますと保護膜が極端に弱くなりベトツキ感が出てきますのでその時には
溶解槽の内溶物を廃棄し、新品とすべて入れ替えてご使用下さい。

ホットシール後の保管について、次のようなことに気をつけて下さい。
・ シールピールAR-1はゴムの弾力性・低温作業特性を有する防錆シール材です。
ホットシールしたパーツ類は直射日光の当たる場所を避け常温(50℃以下)の所に
保管して下さい。
・ 耐寒性には特に優れていますが高温の場所(60℃以上)に保管されますと熱でシール材
(保護膜)が溶けてしまいますので屋内に保管して下さい。
・ ホットシールしたパーツ類は工場内の機械油類の付着した所に置かないで下さい。
機械油が付着するとAR-1が油を吸収して保護膜を溶かす原因に成りますので直接
油の上は避け、ポリシートや紙の上に置いて保管しましょう。

・ 重いパーツ類を重ね合わせて保管する場合には、シール材がタッキングを起し、部品
同士が付着するのを防止するために、ポリシートを敷き包むと良いでしょう。
またホコリや汚れを寄せ付けない為に、シールピールでホットシールした後にポリ袋かフィルムで
パーツ類を簡単に包むことをお薦め致します。

使用後の樹脂被膜やは産業廃棄物の廃プラスチックになりますのでビニ-ル類として
廃棄物処理業者に委託して処理するか、各自治体.市町村長の法令に従って下さい。
尚、当該製品中には、PRTR法(有害化学物質1種・2種)やREACH規制による高懸念物質
(SVHC189物質)は含有しておりません。

お問い合せ
包 装:
25kg箱入り(約500gブロック板状×50個)
5kg箱入り(約500gブロック板状×10個)
当該商品について不明な点は、上記お問合せ先にご連絡下さい。

このページのTopへ戻る
|